完全消去の手法

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DOD　5520.22-Mに準拠した消去法

　アメリカ国防省標準" 国民の産業保全プログラ ム"DOD　5520.22-Mに準拠した消去法です。
　弊社では、通常はこの消去法で完全消去作業を行います。
　具体的な消去処理内容は次の通りです。

  1. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  2. 上の乱数に１の補数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  3. 別の乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  4. ハードディスクの全ての領域に正しく書き込まれたか検証する

　作業時間は、１G当り８〜９分程度掛かります。全ての領域に、物理的に乱数を書き込むので、大変時間を要します。
　１０Gのハードディスクであれば、単純に１Gの１０倍の時間、８０〜９０分必要です。

　不自然に早い時間で完全消去が終わる事は、完全消去とは言えませんので、注意が必要です。

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NSAに準拠した消去法

　アメリカ国家安全保障局の勧告に準拠した消去法で完全消去作業を行います。
　具体的な消去処理内容は次の通りです。

  1. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  2. 別の乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  3. ゼロをハードディスクの全ての領域に書き込む

　作業時間は、１G当り６〜７分程度掛かります。全ての領域に、物理的に乱数を書き込むので、時間を要します。
　１０Gのハードディスクであれば、単純に１Gの１０倍の時間、６０〜７０分必要です。

　不自然に早い時間で完全消去が終わる事は、完全消去とは言えませんので、注意が必要です。

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NATOに準拠した消去法

　NATOの方式にも対応した完全消去作業です。
　具体的な消去処理内容は次の通りです。

  1. ゼロをハードディスクの全ての領域に書き込む
  2. １（FFｈ）をハードディスクの全ての領域に書き込む
  3. ゼロをハードディスクの全ての領域に書き込む
  4. １（FFｈ）をハードディスクの全ての領域に書き込む
  5. ゼロをハードディスクの全ての領域に書き込む
  6. １（FFｈ）をハードディスクの全ての領域に書き込む
  7. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む

　作業時間は、１G当り１４〜１５分程度掛かります。全ての領域に、物理的に乱数を書き込むので、大変時間を要します。
　１０Gのハードディスクであれば、単純に１Gの１０倍の時間、１４０〜１５０分必要です。

　不自然に早い時間で完全消去が終わる事は、完全消去とは言えませんので、注意が必要です。

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Gutmanに準拠した消去法

　Gutman（第６回NSENIX　Security　Sinposiumで発表されたグッドマン博士の論文）方式に対応した消去法で、完全消去作業を行います。
　具体的な消去処理内容は次の通りです。

  1. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  2. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  3. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  4. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  5. ５５ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  6. AAｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  7. ９２４９２４ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  8. ４９２４９２ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  9. ２４９２４９ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  10. ００ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  11. １１ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  12. ２２ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  13. ３３ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  14. ４４ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  15. ５５ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  16. ６６ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  17. ７７ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  18. ８８ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  19. ９９ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  20. AAｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  21. BBｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  22. CCｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  23. DDｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  24. EEｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  25. FFｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  26. ９２４９２４ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  27. ４９２４９２ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  28. ２４９２４９ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  29. ６DB6DBｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  30. B6DB6Dｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  31. DB6DB6ｈをハードディスクの全ての領域に書き込む
  32. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  33. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  34. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む
  35. 乱数をハードディスクの全ての領域に書き込む

　作業時間は、１G当り７０〜８０分程度掛かります。全ての領域に、物理的に乱数を書き込むので、膨大な時間を要します。
　１０Gのハードディスクであれば、単純に１Gの１０倍の時間、７００〜８００分（１２時間）必要です。

　不自然に早い時間で完全消去が終わる事は、完全消去とは言えませんので、注意が必要です。

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